【高校入試】2018年 静岡県立高校入試 理科 大問5(2) ~公転周期~
2018年 静岡県立高校入試の理科。
大問5(2) 、公転周期の問題です。
■問題
2012年6月上旬に、「金星の太陽表面通貨」と呼ばれる
金星が太陽の前面を横切る現象が日本で観測できた。
次に観測できるのは、100年以上あとの2117年12月上旬である。
「金星の太陽表面通過」が観測できた2012年の6月から、
次に観測できる2117年の12月までに、金星は何回公転すると
考えられるか。
小数第一位を四捨五入して整数で書きなさい。
ただし、金星の公転周期は地球の公転周期の0.62倍とする。
■解答
170(回)
■解説
「金星の太陽表面通貨」という現象が出てきますが、
ここでは、「とても珍しい現象」くらいで捉えてくれればOKです。
問題を見て、「本当にそんなに珍しい現象なの?」
と思った人もいるかもしれませんね。
(実際にそんな質問を受けました)
詳しくは、インターネットなどで調べてみてください。
さて、今回は公転周期の問題です。
「金星が何回公転するか」という問題ですから
まずは、"どのくらいの期間で"というのを
確かめておきましょう。
今回の場合は2012年6月から2117年12月までの話です。
つまり、期間としては、「105年と6か月」です。
後で計算しやすいように「105.5年」としておきましょう。
さて、ここから「公転周期」について考えていきます。
「周期」というのは、ここでは
「1周にかかる"時間"」のことです。
ですから、
「金星の公転周期は地球の公転周期の0.62倍」というのは
「金星が1周(公転)するのにかかる時間は、地球の0.62倍」なんです。
どちらが短い時間で1周(公転)するかはわかりますか?
…金星ですね。
(このようなことを確認しておくと、ミスも防げますよ)
さて、地球が1周(公転)するのにかかる時間はどれくらいでしょうか?
約1年だということは学習しましたね。
ここでは1年ということにしておきましょう。
(あとで概数として答えを求めるので、これでもOKでしょう)
対して、金星はどうでしょうか?
「金星が1周(公転)するのにかかる時間は、地球の0.62倍」
ですから、
「0.62年」と言えるのではないでしょうか。
さて、問題文はこう言いかえることができるのでは
ないでしょうか。
「金星は1周(公転)するのに0.62年かかる。
105.5年で何回公転しますか」
これだったら、どのように求めたらいいか
わかるのではないでしょうか。
(式)105.5÷0.62 = 170.1…
小数第一位で四捨五入すると、
170が答えになります。
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多くの人にとって、初めて解くタイプの問題だったと思います。
しっかり1つ1つの言葉の意味を正確に理解し、式を立てるようにしましょう。