冴島薫のブログ

塾講師です。

メルマガバックナンバー「高校英文法で確実に合格する テキトー攻略法」#4 / itとone

ここではメルマガ「高校英文法で確実に合格するテキトー攻略法」

のバックナンバーをお届けします。

 

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■今日の問題

カッコ内に入れる語として正しいものを
ア~エの中から選びなさい。

I lost my watch, so I must buy (   ).

ア the one
イ one
ウ it
エ that

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


■答え

イ one


■解説

まずはitについて考えてみましょう。
多くの人が選んでしまったかと思います。

itは「それ」と訳すことが多いですね。

小学校や中学校の国語で
「それが指すものを抜き出しなさい」
というような問題を解いた覚えがあると思います。

「それ」が指し示すのは
原則的に、既に前に書かれているものです。

「it」でも同様に考える必要があります。


仮に、
I lost my watch, so I must buy it.
だとしましょう。

この場合、itの指すものは
何でしょうか?

itの前にある「モノ」は「my watch」だけですね。

すると
「時計をなくしてたので、"なくした私の時計"を買わなくては」
という意味になってしまいます。
なくしたものは買えませんし、買いませんよね。
ですから、itは誤りとなります。
(thatも同様の理由で不正解です)


では、oneはどうでしょうか?
oneは「前に出てきたものと"同種の"もの」を指す
代名詞です。

I lost my watch, so I must buy one.
ですと、
「時計をなくしてたので、"時計"を買わなくては」
となります。
これなら意味の通じる文ですね。

また、
「特定のもの」を指すitは「the+単数名詞」を表し、
「特定のもの」ではないoneは「a(an)+単数名詞」を表します。

そう考えると、the oneというのも
今回の問題の答えとしては適さないとわかります。

itとone
しっかり区別して覚えておきましょう。


(訳:私は時計をなくしたので、新しいのを買わなくては。)

 

■編集後記

今回の問題に限らず
「aとtheの違い」が
大きくかかわっているものは多くあります。

aとtheの違いは、
実は中学1年で学習していますが
しっかり理解している人は少ないものです。

例えば、anotherとthe otherの違いも
aとtheの違いが分かっていればキチンと理解できます。
(またメルマガに書きますね!)

基本的な語ほどしっかりと理解することが
大事ですね!

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