【高校入試】2018年 東京都立高校入試 数学 大問5[問1] ~立体の中の角度~
2018年 東京都立高校入試の数学。
全部で5つある大問の最後です。ここでは[問1]を解いていきます。
※ [問2]はこちらから!!!!
[問1]・・・ 立体の中の角度を求める
慣れていないと、若干混乱するかもしれません。
ただ、「立体から平面を切り出す」ことを大事にやっていけば決して難しい問題ではありません。
さて、今回の場合はどんな平面を切り出せばいいでしょうか?
∠BPDを求めるわけですから、とりあえず△BPDを切り出してみましょう。(①)
点Pが点Cの位置にあるわけですから、このような三角形になります。
これだけで、「あっ、これって〇〇じゃない??」と気付ける人もいるかと思いますが、しっかり確かめてみましょう!
どんな三角形かを確かめるには、
・それぞれの角が何度なのか確かめる。
・それぞれの辺の長さを確かめる。
これに尽きます。本当に当たり前の話ですが。。。
今回はどうしましょうか?
最終目的は「角度」を求めることですが、難しそうなので辺の長さを確かめることにしましょう。
まずBPの長さです。これは△PABの辺の一つです。
ですから△PABを書いてみると(②)
(AB=9cm、APはACと同じ長さで9㎝、∠BAP=∠BAC=90°ですね)
ここから、BPの長さは、三平方の定理で求められることがわかります。
BP= とすると、
で、BP= となります。
(※ もちろん、直角二等辺三角形ですから、という辺の比を使ってもいいですよ)
さて、あとは「BD」と「PD」です。
今度は四角形BEDAと、四角形ADFCを書いてみましょう。(③)
△BEDと△ADCに注目してみると、先ほどの△PABと合同な図形であることがわかります。
同じように計算すると、DBもCDもcmであることがわかります。
ということは・・・
△BPDは、正三角形であることがわかります。
ですから、∠BPDの大きさは60°であることがわかります。
(答え) 60°
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空間図形は、苦手意識があるという人も多いですが、この辺りの問題は、丁寧に「立体から平面を切り出す」ことを繰り返していけばできる問題です。
解説の中に①~③まで番号を振った場所がありますね。そこで「立体から平面を切り出」しています。
<これを見ている中学2年生へ>
「三平方の定理」は3年生で学習する内容ですが、それを使わなくても・・・
△ABDと△ABP(△ABC)と△APD(△ACD)の 合同が証明できれば、△BPD(△BCD)が正三角形だということがわかります。