冴島薫のブログ

塾講師です。

【高校入試】2018年 静岡県立高校入試 数学 大問1(3) ~二次方程式~

2018年 静岡県立高校入試の数学。

大問1(3)、二次方程式です。 

 

 (x-6)(x+6)=20-x

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二次方程式は、色々な解き方がありますが、これだけは覚えておいてほしいということがあります。

 それは、「=0」の形にして考えるということです。

 もちろん、それをしなくても解ける問題もあります。

 (例えば、x^2=3など)

 

 しかし、2次方程式を解く上で途中で止まってしまう人は、「=0」の形にしないまま考えてしまっていることが多いんです。

 仮に、x^2=3 を x^2-3=0 としてしまっても、「あれ?何か違うな?」と気づけるものなのですが、今回の問題のような形で「=0」にすることに気づけないとそこで止まってしまいます。

 

 では、やっていきましょう。まずは「=0」の形にします。

(x-6)(x+6)=20-x

x^2-36=20-x  ← 左辺を展開してカッコを外します

x^2-36-20+x=0  ← 右辺の項を移行します。(=0が出てきましたね!) 

x^2+x-56=0 ← 左辺の同類項をまとめて整理します。

 

 ここから何ができるでしょう?そう因数分解ですね!

x^2+x-56=0  

(x+8)(x-7)=0

x=-8, x=7

 

(答) x=-8, x=7

 

 いいですか、「=0」の形は大事ですよ!

 

 

 

(別解)

 x^2-x-56=0

 この形になって、「あれ因数分解できなくない?」と思う人もいるかもしれませんね。

 確かに「足して-1、掛けて-56」になる2つの数が見つかればいいのですが、なかなか見つけられないことも十分あり得ますよね。

 

 こういう時、つまり因数分解ができない時は、無理せず解の公式を使いましょう。

 たしかに計算は大変ですが、確実に解が求められます。

 

x^2+x-56=0

x=\dfrac{-1±\sqrt{(-1)^2-4\times1\times(-56)}}{2\times1}

x=\dfrac{-1±\sqrt{225}}{2}

x=\dfrac{-1±15}{2}

x=\dfrac{-1+15}{2}, x=\dfrac{-1-15}{2}

x=\dfrac{14}{2}, x=\dfrac{-16}{2}

x=7, x=-8

 

(答) x=7, x=-8

 

  結局答えは、ルートが無い形になります。

 

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 入試では、文章題の式を立てると2次方程式になることが多いです。しっかり解けるようにしていきましょう。