冴島薫のブログ

塾講師です。

センター試験 追試験 2018 英語 第2問A 問10

こんにちは、

ここでは、2018年(平成30年)1月に行われた

センター試験 追試験の英語、 第2問Aの文法問題の解説をしていきます。

 

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問10

 (  A  ) of the European history (  B  ) I read helped me understand why there are so many countries in Europe.

 

① A : Not until  B : they will realize

② A : Not until  B : will they realize

③ A : Until        B : they will realize

④ A : Until           B : will they realize

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【答え】② A : Not until  B : will they realize

 

【解説】

 

 まずは、Bの空欄から埋めていこうと思います。

 

 Aの空欄にnot until、until のどちらが入ったとしても、副詞句を作ります。

 ここで気づいてほしいのは、not untilまたはuntilのカタマリ(副詞句)が文頭に来ているということです。ここで倒置が起こっていることに気づいてほしいんです。

 というわけでBには will they realize が入ります。

 

 さて、次はAですが、not until と until 両方を入れてみて訳してみましょう。

 

<Not untilの場合>

・病気になるまでずっと、彼ら(人々)は健康がどれほど大事が気づかない

 

<Untilの場合>

・病気になるまでずっと、彼ら(人々)は健康がどれほど大事が気づく(???)

 

 こうして考えてみると、Aには Not until が入ることがわかりますね。

 

 

 …とここまで、いくらか回りくどい説明をしてきましたが、

 

 今回のように否定を表す後が文頭に置かれたときは、倒置を疑ってみてください。例えば、not until  以外では

Never had I thought I would regret falling in love.

By no means can I consider him an expert.

などです。

 

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 念のために1つだけ。

 「『病気になるまでずっと、彼ら(人々)は健康がどれほど大事が気づく』ってちょっと変だけど、アリじゃないですか?」

という考えは捨てていただきたいです。

 

 英文法の問題というのは、ある程度常識的なやりとりをしている前提で解くという暗黙の了解があります。

(まぁ今回の場合はrealize、つまり気づくという動作が一瞬の動作なのか継続する動作なのかを考えてみてもおかしいのですが。。。) 

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